軌道領域
| 軌道 | 高度 | 周期 | 主な用途 | 例 |
|---|---|---|---|---|
| LEO | 200〜2,000 km | 約90〜127分 | ブロードバンド・地球観測・ISS | Starlink、ISS、Planet |
| MEO | 2,000〜35,786 km | 約2〜24時間 | 測位(ナビゲーション) | GPS、Galileo、GLONASS |
| GEO | 35,786 km | 約24時間(同期) | テレビ・気象・通信 | GOES、Intelsat、SES |
| SSO | 600〜800 km(標準的) | 約97〜100分 | 地球観測 | Landsat、Sentinel |
| HEO | 可変(高い遠地点) | 約12時間(モルニヤ) | 高緯度地域での通信 | モルニヤ、ツンドラ |
| GTO | 約250 × 35,786 km | 約10.5時間 | GEO への遷移 | ロケット上段 |
低軌道(LEO)
LEO は最も混雑した軌道領域で、ISS(約420 km)、天宮(約390 km)、Starlink(約480〜550 km)をはじめ、数千機の地球観測衛星や科学衛星が周回しています。地球に近いため低遅延の通信や高解像度の撮像が可能ですが、その代償として大気抵抗を受け、衛星の寿命が制限され、定期的な軌道の維持が必要になります。
静止軌道(GEO)
赤道上空のちょうど 35,786 km の高度では、衛星の公転周期が地球の自転と一致するため、地上からは静止して見えます。これは特定の地域を継続的にカバーするのに理想的で、気象観測・テレビ放送・通信に広く利用されています。GEO のスロットは有限で規制された資源です。
太陽同期軌道(SSO)
極軌道またはそれに近い軌道を精密に調整し、衛星が各周回で任意の地点を常に同じ地方太陽時に通過するようにしたものです。これにより照明条件が一定に保たれ、地球観測やリモートセンシングのミッションに不可欠です。
その他の主な軌道
高楕円軌道(HEO) (モルニヤ軌道など)は、高緯度地域を長時間カバーできます。 墓場軌道 は、運用を終えた GEO 衛星を運用帯から移動させるために使われます。 ラグランジュ点 (地球を回る軌道ではなく、太陽と地球の系で重力的に安定した点)は、JWST などの深宇宙観測衛星に利用されています。