ホーム ライブラリ 衛星軌道の種類
📖 宇宙リファレンス

衛星軌道の種類

LEO・MEO・GEO・SSO・HEO — 主要な軌道領域を、高度・周期・用途・代表的な衛星の例とともに解説します。

軌道領域

軌道高度周期主な用途
LEO200〜2,000 km約90〜127分ブロードバンド・地球観測・ISSStarlink、ISS、Planet
MEO2,000〜35,786 km約2〜24時間測位(ナビゲーション)GPS、Galileo、GLONASS
GEO35,786 km約24時間(同期)テレビ・気象・通信GOES、Intelsat、SES
SSO600〜800 km(標準的)約97〜100分地球観測Landsat、Sentinel
HEO可変(高い遠地点)約12時間(モルニヤ)高緯度地域での通信モルニヤ、ツンドラ
GTO約250 × 35,786 km約10.5時間GEO への遷移ロケット上段

低軌道(LEO)

LEO は最も混雑した軌道領域で、ISS(約420 km)、天宮(約390 km)、Starlink(約480〜550 km)をはじめ、数千機の地球観測衛星や科学衛星が周回しています。地球に近いため低遅延の通信や高解像度の撮像が可能ですが、その代償として大気抵抗を受け、衛星の寿命が制限され、定期的な軌道の維持が必要になります。

静止軌道(GEO)

赤道上空のちょうど 35,786 km の高度では、衛星の公転周期が地球の自転と一致するため、地上からは静止して見えます。これは特定の地域を継続的にカバーするのに理想的で、気象観測・テレビ放送・通信に広く利用されています。GEO のスロットは有限で規制された資源です。

太陽同期軌道(SSO)

極軌道またはそれに近い軌道を精密に調整し、衛星が各周回で任意の地点を常に同じ地方太陽時に通過するようにしたものです。これにより照明条件が一定に保たれ、地球観測やリモートセンシングのミッションに不可欠です。

その他の主な軌道

高楕円軌道(HEO) (モルニヤ軌道など)は、高緯度地域を長時間カバーできます。 墓場軌道 は、運用を終えた GEO 衛星を運用帯から移動させるために使われます。 ラグランジュ点 (地球を回る軌道ではなく、太陽と地球の系で重力的に安定した点)は、JWST などの深宇宙観測衛星に利用されています。

🛰️ ライブトラッカーを見る
すべての衛星とデブリを、Orbital Radarのインタラクティブな3Dグローブでリアルタイムに確認できます。
トラッカーを開く →